2018年12月28日更新「医師の働き方改革に関する検討会」が医師の労働時間短縮に向けた取組を緊急アピール

  「働き方改革実行計画」(平成29 年3月28 日働き方改革実現会議決定)を受けて、 厚生労働省が設置している「医師の働き方改革に関する検討会」が、医師の睡眠確保の重要性を踏まえ、医師の労働時間短縮に向けた取組の着実な実施を求める声明を取りまとめて公表しました。

 同検討会は、医師に対する時間外労働規制の具体的な在り方、労働時間短縮策等について議論を重ね、本年2月には「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」(以下、「緊急対策」という。)をとりまとめています。厚生労働省は、都道府県等を通じて緊急対策を周知し、医療機関に対し医師の労働時間短縮を行うよう求めてきました。

 同検討会では更に議論を重ね、医師の健康確保について、睡眠の重要性をエビデンスに基づき議論する中で、勤務医が一定の睡眠を確保できる労務管理の重要性が改めて確認されたことから、勤務医の睡眠確保のためにも、緊急対策に掲げた医師の労働時間短縮に向けた取組を確実に進めることを求めています。

 医師の睡眠確保に有効と考えられる取組として、タスク・シフティング(業務の移管)の推進、産業保健の仕組みを活用した睡眠不足医師のスクリーニングと把握された睡眠不足医師への配慮、当直明け負担軽減や勤務間インターバル確保が示されています。

 厚生労働省としては、本内容を都道府県や病院団体等を通じて本年2月の緊急対策とあわせて各医療機関に周知するとともに、緊急対策の内容について、本内容も参考にしながら、各医療機関において、できるものから速やかに実行していただくよう改めて求めていくこととしています。

(参考)【緊急対策の項目】
1 医師の労働時間管理の適正化に向けた取組
2 36協定の自己点検
3 既存の産業保健の仕組みの活用
4 タスク・シフティング(業務の移管)の推進
5 女性医師等に対する支援
6 医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた取組

(別添)医師の労働時間短縮に向けて
(別紙)医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組