2019年05月31日更新平成30年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)が公表されました

 厚生労働省が、平成30年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表しました。

 平成30年の職場における熱中症による死傷者数は1,178名、死亡者数は28名となっており、平成29年と比較して、死傷者数、死亡者数いずれも2倍以上に増加しています。
 夏にかけて気温や湿度が上昇し、WBGT値も大きく上昇が見込まれます。それぞれの事業場において、熱中症のリスクを過小評価することなく、WBGT値の測定などにより客観的な指標を用いて作業環境を把握したり、労働者の身体に大きな負担をかけないような作業計画、作業指示を行ってください。

*1 熱中症とは
 高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れる。

*2 WBGT値とは
 気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数。

詳細は以下をご覧ください。

〇平成30年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表します【厚生労働省HP】

 なお、当センターでは熱中症をテーマとしたセミナーを下記のとおり開催します。
研修テーマ:「熱中症予防のための健康管理」
研修日時:令和元年6月12日(水)14時00分~16時00分
研修場所:山梨産業保健総合支援センター 研修室
研修内容:高温多湿の天候が続くと職場における熱中症の発生が懸念されます。本講座では、発生環境及び原因・救急措置を含めた対処法・予防法などについて解説します。